仏教はいろいろな国で信仰されていますが、「仏壇」を家に置くのは日本だけというのをご存じですか。
江戸時代の檀家制度で家ごとに所属の寺院を決めることが義務付けられ、その証として仏壇を持つようになったことが始まりと言われています。
それ以来、現在まで続いている日本文化のひとつです。
仏壇には大きく3つの意味があります。
1つめの意味は、大切な人を亡くした心を癒やすためのもの。
仏壇は、いわば小さなお寺です。故人の冥福を祈るために寺院まで行くのは大変ですが、家に仏壇があれば、いつでも手を合わせることができます。そうすることで、遺族の心も少しずつ癒やされていくのです。
2つめの意味は、精神的なよりどころです。
人には話せないことを仏壇に話したり、喜びをわかちあったり。毎日祈れることは、精神的な支柱になるのです。
3つめの意味は、命の価値を子どもに受け継ぐ場所にすること。
日々、先祖に向かって感謝をすることは、やさしい心を育みます。また、自分が先祖から脈々と続く大きな輪の中にあることがわかれば、命の大切さに気づきます。仏壇は宗教的な意味だけでなく、今を生きる人のために必要なものなのです。
仏壇・仏具のことが「よくわからない」というのは、年齢関係なく、どなたでも同じです。ずゞやの店舗で、お気軽にスタッフにご相談ください。
本家として代々、家と土地を受け継ぐ生活をされている方が多かった時代は、家の中心に大きな仏壇がありました。仏具もたくさん揃っていて、まさに小さな寺院といえる雰囲気でした。昨今、マンション暮らしが多くなった現代では、同じような仏壇を置くのは難しいようです。
実は仏壇・仏具には「このサイズではないとダメ」という決まりはありません。
大事なのは祈りの心。暮らしのスタイルにあわせて、自由に選べばいいのです。今の生活様式に合わせたモダン仏壇なら、家具の上に置けるサイズ。部屋のインテリアともなじむデザインです。
仏壇には、最低限必要な「礼拝仏具(らいはいぶつぐ)」というものがあります。
本尊、位牌、三具足(みつぐそく)、おりんの4つです。本尊は各宗派の仏様、位牌は故人の霊魂が宿るものです。三具足は、花立・香炉・火立(燭台)がセットになったもの。おりんは、邪気を払って心を鎮めると言われています。宗派によって違いはありますが、仏壇と礼拝仏具さえあれば、十分な供養になると考えていいでしょう。
気をつけていただくポイントは仏壇を置く場所です。
置く場所によって仏壇のタイプやサイズが変わります。
ずゞやの店舗でスタッフにお声がけいただければ、一緒に適切なものをお探しいたします。
※文中の内容は一例です。宗派や地域等により、決まりが異なります。
大切な人の冥福を祈るために、仏具を充実させたいと考える方もたくさんいます。
礼拝仏具(らいはいぶつぐ)にも様々な種類があるので、そこから選ぶことができますし、「一般仏具」と呼ばれるものを増やしていくこともできます。
例えば、仏壇にお供えをしようと思えば、一般仏具の「仏飯器」「湯呑」「仏器膳」などが必要になります。見た目は普段の食器と似ていますが、仏様のための特別な仏具です。
また、供物台を置いたり、火立・花立を左右一対にすることで、さらに祈りの気持ちを込めることもできます。
ただし、仏具は宗派などの違いにより必要なものが変わる上に、仏壇に合わせたさまざまなサイズがあります。お買い間違えがないように、ずゞやの店舗でスタッフにお気軽にご相談ください。
※文中の内容は一例です。宗派や地域等により、決まりが異なります。